「婚活ブーム」などと耳にはしますが、”婚活” とはどういう活動のことを指すのか疑問に思う方もいるかもしれません。婚活とは、一言であらわすと結婚相手を見つけるための活動のことを指します。

社会学者の山田昌弘さんが初めて提唱し、2008年3月に白河桃子さんと共著した『「婚活」時代』をきっかけに「婚活」という言葉は一気に知名度をあげました。2008年、2009年には2年連続で流行語大賞にノミネートされ、「婚活」を題材にしたドラマが放送されるなどして、世間に広く知られ、さらに2008年12月にはヤフー株式会社が結婚仲介業会社と提携し、婚活市場は拡大しました。婚活を扱う会社が新たに設立し、活動を支援する団体や、地方自治体も増えました。

浸透する婚活サービス

「婚活」という言葉が広まった頃は主にアラフォー世代が対象のように扱われてきましたが、現在では20代のうちから婚活サービスに登録して結婚相手を探すということも一般的になってきています。
ただ、若い年齢層では最初から「結婚相手」を探すのではなくまずは気軽に恋人探しから……といった「恋活」をする人も多くみられます。そのため、婚活サービスが提供するパーティーも「20代限定」「平成生まれ限定」など参加者の年齢を限定して開催するなど、若い世代にも「婚活」「恋活」は広がりました。

30代を中心に婚活サービスの利用者は増えている

「婚活」という言葉は一般的になったとはいえ、どれくらいの人たちが実際に婚活に取り組んでいるのでしょうか。株式会社リクルートマーケティングパートナーズが運営するリクルートブライダル総研がおこなった『婚活実態調査2018』によると、20代独身女性の20.6%が婚活サービスを使ったことがあると回答しており、30代では26%にのぼりました。

引用:ブライダル総研 婚活実態調査2018

また、20代から40代の女性を対象にどのような婚活サービスを使ったことがあるかの調査では、一番多いのは婚活パーティやイベントで、11.4%となりました。伸びているジャンルは婚活アプリで、2017年の調査では4.8%でしたが、2018年では5.9%と上昇しています。

婚活に対するイメージは年々良くなっている

婚活サービスに対するイメージも年々変わってきています。2017年では35.9%の女性が「婚活サービスで見つけた恋人を人に紹介するのは嫌だ」と答えていましたが、2018年にはそれが30.3%にまで減少しています。特に男性は顕著で、抵抗があると答えた人は全体の20%をきる結果となりました。さらに、実際に結婚に至った人がどんな婚活を行ったかの調査では、トップ3は「知人に紹介を依頼」「婚活サイト・アプリ」「結婚相談所」で、それぞれ20%台で並ぶ結果となりました。

引用:ブライダル総研 婚活実態調査2018

婚活のバリエーションも増え、マッチングアプリや婚活パーティーが目立つ

では実際に「婚活をする」という場合、具体的にどのような選択肢があるでしょうか。前述した通り結婚相手を見つけることが目的なので、対象になる相手と知り合うためのアクションをとることになります。これには大きく分けて、昔からある友人や知人などを介して知り合う場合と、婚活サービスを利用して出会う場合があります。

友人や知人などを介して知り合う婚活は、お見合いや友人の紹介、合コンなどが挙げられます。詳細は割愛しますが、知人や友人の紹介も依然として広く使われている出会いの手段ですね。そして、ここ数年で盛り上がりを見せているのが婚活パーティーや街コン、マッチングアプリを使った婚活です。

婚活パーティー

一言で言ってしまえば、婚活サービス会社がひらく、出会いを求める男女が集まるパーティーイベントです。最近は婚活パーティーもどんどん多様化しており、着席型で一対一のお見合いパーティーもあれば、立食で大人数とお話しするようなタイプのパーティー、同じ趣味の人同士で集まるような趣味コンと呼ばれるタイプの婚活パーティーもあります。

女性の参加費は、男性よりも安く設定されていることが多く、無料から2,000円程度のものが主流。婚活パーティーの最大のメリットは、職業や年齢、趣味などを分けて開催されていることでしょう。ハイステータスの男性を狙いたければ、ハイステータスの男性が集まる婚活パーティーに参加できますし、年上が好きなら年上だけが集まる婚活パーティーに参加することができます。デメリットは、パーティーによってはカップルが成立しないと連絡先を交換できないこともあり、収穫なく帰る場合もあることです。

街コン

主に飲食店が協力してプチ婚活パーティーのような席を設けるものです。複数の飲食店を連動させたり地域ぐるみで開催されるものもあります。婚活パーティーよりも気軽に参加でき、2人参加の場合が多いので1人だと不安だという人には向いているでしょう。主催者側でなにか連絡交換を促したり、自己紹介の時間を設けたりすることはなく、気になる人には自分から積極的に話しかけにいく必要があります。そのため自分から積極的にコミュニケーションをとるのが苦手な人には向いていません。

マッチングアプリ

アプリに登録して、そのアプリ上で相手を見つける方法です。メジャーなアプリだと、pairsやomiai、クロスミーなどがあります。アプリなので自分の好きな時間に相手を探したりメッセージのやりとりをすることができ、効率良く沢山の人と出会うことができます。メッセージのやりとりをして、納得してから直接食事などに行く流れになるので、無駄な時間とお金を使うことが少ないとも言えます。デメリットは自分の顔をアプリに登録しなければいけないというリスク、登録すれば誰でも使えるので、マルチビジネスや勧誘など婚活目的でない人がまぎれている可能性もあることが挙げられます。ただし、セキュリティ面では運営会社でも力をいれており、身分証明書がないと入会できなかったり、独自にパトロールをおこなったりしています。

婚活パーティーの種類

さきほどいろんな種類の婚活パーティーがあると説明しました。そんな婚活パーティーについてもう少し掘り下げておきましょう。「結婚相談所はなんだか大層だし、マッチングアプリも少し怖い」という人は、まず婚活パーティーへの参加を検討してみてください。

ベルトコンベア形式

参加者が1対1で会話し、決められた時間が来るとまた次の人へと席を移動していく形式です。基本的に全員とまんべんなく会話することができることが利点で、ほとんどの場合はスタート前にプロフィールシートを記入してそれを会話の際に交換しながら面接のように進めていきます。
会話時間は短いところだと1分程度で、初めての参加の際には少し面食らってしまうかもしれません。さらにお互いが気に入ってカップル成立した場合のみ連絡先交換ができることが多いので収穫なく帰ることになる可能性もあります。
事前にお互いの仕事や結婚観などをわかった上で結婚相手を探したい人や、自由なコミュニケーションが苦手な人には合っているでしょう。

趣味コン

同じ趣味を持った人たちが集まる、テーマが決まっている婚活パーティー。どちらかというと5、6人のグループ形式で合コンのようにワイワイ行うことが多く、連絡先交換も自由にできるのが一般的です。
「読書」「映画」「アニメ・漫画」などインドア派なものから、サバイバルゲームやフットサル、ボルダリングなど実際に体を動かして交流するものもあります。
同じ趣味の相手に出会いたい人にはぴったりで、そうでなくても共通の話題があることで会話に困ることなくパーティーを楽しむことができます。

ツアー型

参加者でレジャースポットを訪れたり、観光エリアを散策しながら交流するものもあります。
こちらはもし出会いがなくても旅行感覚で楽しむことができ、気軽に参加することができるでしょう。
メリットとしては会話のネタに困らず自然に交流することができる点、デメリットは自由に会話するタイミングがあるため、取り残される人もいることや、グループ行動になり結局限られた人としか交流できない場合もあることです。

わたしの体験談を少し・・・・

さて、いくつかの婚活パーティーの種類を紹介しましたが、やはり初めて参加するのは不安に思うかもしれません。そこで筆者が実際に行った婚活パーティーについて紹介したいと思います。

参加したのは男性参加者が「弁護士・医者・年収700万以上男性限定」に限定されているいわゆるハイスペック婚活パーティー。男性の料金は5500円、女性は2500円でした。年齢制限は女性が23歳~38歳までで、男性より少し低くめの設定でした。参加した婚活パーティーの形式は、いわゆるベルトコンベア型に分類されるもので、男性参加者が次々に自分のもとへ回ってくるスタイルです。

はじめに参加者全員に番号が割り振られ、それぞれプロフィールシートを記入します。そしてパーティーが始まると、自分の席へ移動してきた男性参加者と1分半の会話が始まります。これを時間いっぱい繰り返すわけです。その後に自分が話したいと思った相手を5人選ぶと、それぞれ2分間ずつ会話することができます。最後に気に入った5人を告白カードに記入して提出し、それがマッチングするとカップル成立として読み上げらる流れでした。

とにかく男性の自己紹介の時間が短くて大変で、メモを取っておけばよかったなと後悔しました。特徴的だったのは男性のプロフィールシートには年収を書く欄があり、同じ部分が女性側では得意料理を書く欄になっていました。ちなみに他の項目は「住んでいる場所」「最終学歴」「家族構成」などの基本的なことから、「趣味・特技」「デートに行きたい場所」「最近気になること」など会話の糸口となりそうなものまで、かなり多くの設問がありました。

この他にも様々な形式があるので、何度か参加してみて自分に合ったものを見つけるのもいいかもしれません。