理想の出会いは街コン・婚活パーティー?「社内恋愛はしたくない」職場は”出会いの場”ではなくなりつつある現代日本における理想の出会いとは【婚活実態調査】

オミカレ婚活実態調査

お見合い結婚が当たり前だった1970年頃から、恋愛結婚の時代に切り替わった1992年。
過去5年で結婚した夫妻のうち、35%は「職場・仕事」での出会いがきっかけで結婚にいたっていたそうです。

しかし、2021年の調査では、その割合は21.4%にまで減少…約30年間で、社内恋愛がきっかけの結婚が13%以上も減っていることになります。

今回オミカレでは、出会いの機会のひとつとして減少しつつある「社内恋愛」について実態調査・意識調査を実施。
企業人事関係者133名・非人事関係の一般従業員(オミカレ会員)879名の計1,012名にアンケート調査を行いました。

なぜ社内恋愛が減少しているのか?
社内恋愛のメリット・デメリットは?
現代の婚活者の”理想の出会い”とは何なのか?
などについてレポートしていきます。

【調査概要】
・調査期間:2024年9月15日~2024年10月20日
・調査機関:企業人事関係者・オミカレ会員を対象とした自社調査
・調査方法:webアンケート
・回答数:企業人事関係者133人(以下、人事関係者)・非人事関係の一般従業員(オミカレ会員)879人(以下、一般従業員)

 

■社内恋愛のピークは1992年?約30年間で13%近く減少する、職場・仕事での出会いがきっかけの結婚

社内恋愛の増減について、人事関係者の約44%・一般従業員(オミカレ会員)の約21%が「減った」「やや減った」と回答。
「増えた」「やや増えた」の回答は人事関係者約3%・一般従業員(オミカレ会員)約6%となり、社内恋愛は減ったと体感している人の方が多い結果となりました。

また、社内恋愛の減少の理由について、人事関係者・一般社員(オミカレ会員)ともに最も多くあげられたのは「従業員同士での対面コミュニケーションの機会の減少」で、人事関係者の約51%・一般従業員の約34%が回答しています。
次いで多く回答があがったのは、人事関係者約40%が回答した「ハラスメントへの危機管理意識の上昇」、一般従業員(オミカレ会員)の約34%が回答した「社内の人間関係の懸念」となりました。

 

■社内恋愛経験者に聞く、社内恋愛のメリット・デメリット。社内恋愛の減少の理由もここに…

男性の約70%・女性の約66%は、社内恋愛の経験がないと回答。
年代が上がると、社内恋愛経験者が増える傾向にあることがわかりました。

また、社内恋愛経験のない男性の約66%・女性の約77%は「社内恋愛をしたいと思わない」と回答。
したいと思わない理由としては「周りに気を遣わせるから」「人間関係や成果に影響がありそう」「相手の、仕事ができない姿を見たら蛙化しそう」などがあげられていました。

 

社内恋愛を経験したことのある人の約55%は「相手の仕事ぶりや態度が見られるので、人となりがわかる」をメリットと回答。
テレワークなどの普及により、新人研修・歓送迎会・社員旅行といった対面コミュニケーション機会が著しく減少…異性の仕事ぶりや態度から相手を知る機会も減り、社内恋愛の減少傾向の一因となっている可能性がありますね。

また、デメリットして約6割が「別れた後が気まずい」と回答。
職場でのいじられや冷やかし、自分以外の異性とのコミュニケーションへの嫉妬といった、人間関係のデメリットも挙げられていました。
社内恋愛の減少の背景のひとつとして「社内の人間関係の懸念」があがっており、このような懸念から、社内恋愛を避ける傾向があることも考えられます。

 

■自然に出会うのが難しい現代日本…結婚したい・まじめな恋人が欲しい男女の”理想の出会い”とは

60代未満のすべての年代で「職場外での恋愛」を理想とする回答が、過半数を占める結果となりました。
具体的な理想の出会い方については、全体の31.4%が「友達からの紹介」と回答しており、特に30代は約37%が選択しました。
友達からの紹介は「他の人の評判が分かるので安心感があるのと、一緒に交流できる人がいるのがいい」「理解がある為確実性が高い」「信頼できる友人からの紹介だと信頼できるお相手だと思うから」などの点から、理想的と感じる人が多いようです。

また、このアンケートは婚活情報サイト「オミカレ」会員を対象に実施しているため、20代の25%は「婚活パーティー・街コン」での出会いが理想的と回答。
回答の理由としては、「恋愛したい人が集まるので」「私を初めて知ろうとする人と出会えるから」「直接会って話して複数の中から選べるから」「普段関わりのない職種の人と出会えるから」などがあげられました。

「マッチングアプリ」「結婚相談所」を理想と回答したのは、それぞれ全体の4%程度となっています。

■従業員の結婚は企業も応援!…したい気持ちはあるけどサポートは出来ていない現状

人事関係者の約66%は、従業員の婚姻率上昇に何らかのメリットがあると考えていますが、実際に婚姻率上昇サポートの導入が出来ているのはわずか24%程度…。
また、ほとんどの企業が「出産・子育てしやすい制度の導入」を行っており、従業員の出会いの機会を創出するようなサポートはほとんどの企業で導入できていないのが現状です。

婚姻率上昇サポートとして、導入を望んでいる女性一般従業員(オミカレ会員)が最も多いのは「出産・子育てしやすい制度の導入」。
約47%がこの制度の導入を希望しており、働きやすい環境づくり・離職率の低下の取り組みとして、このサポートの導入は重要であると考えられます。

また、男性の約58%は「婚活パーティー・街コン参加の助成」と回答。
このサポートは女性も多くの人が希望しており、全体では「マッチングアプリの助成」よりも「婚活パーティー・街コン参加の助成」を望む人が約24%多い結果となりました。

次いで、男女共に「他社の社員との交流会」を希望する人が多い結果となりました。

“出会いがない”に悩む現代社会人。職場よりも、職場外の出会いが結婚への近道?

かつては結婚の大きなきっかけとなっていた職場・仕事での出会い。
しかし、対面コミュニケーション機会の減少や、社内人間関係・ハラスメントへの懸念により、社内恋愛は減少傾向に。

また、60代未満のすべての年代で、職場での出会いよりも「職場外での出会いが理想」とする人が多く、職場は異性の出会いの場として難しくなっていることがわかります。

しかし、人口減少により同年代の異性同士が自然に出会うことも困難な現代社会。
異性との出会いを望む場合、自ら出会いを求める行動が重要になってきます。

もうすぐ、「独り身にはつらい…」と感じる人が多いクリスマス・年末年始・バレンタインデーが続けてやってきます。
あたたかい気持ちに冬を過ごすために、新たな出会いを探しに一歩踏み出してみるのはいかがですか?

タイトルとURLをコピーしました