トイアンナ連載

高望みをするな、と婚活では言われるけれど

こんにちは、トイアンナです。婚活ではよく「高望みをするな」と言われます。

わかっています。私バツイチですし、30代ですし。特に婚活で売りになる武器は持っていません。

 

けれど、だとしたって「これはないんじゃないの?」と思わされる男とばかりデートしすぎじゃないですか???

銀座でしっぽりデートと思ったら「俺は格が違う」と言い出す自己愛男だし、じゃあ……と控えめな男性を選べば、三島由紀夫ワナビーのメンヘラ男ですし? 別に私、ネタを求めて婚活してるんじゃないんですよ?

 

とはいえ、バツイチだけに状況はまだマシらしく。

年収200万、75歳の男性から結婚相談所で言い寄られている……資産もないらしい。家事・介護要員としか思われていないから応募があっただけで傷つく」

「どうしても結婚相手は処女がいいから、って、初対面で処女かどうか質問された。おいしいイタリアンでランチしていたはずなのに味の記憶が一切ない」

 

な・ぜ・な・の・か!!!

と叫びたくなるクソ男がたくさん、たくさん湧いて出るんですよ婚活ってのは!!!

 

もちろん、これを見ているメンズに誓って言うけど、地雷女もたくさんいますよ?

「結婚相談所で出会った女性にエルメスの財布をねだられて買った夜から音信不通になった」

会って最初に『出世の見込み・転勤の有無・生涯年収』の話を振られてHP(エイチピー)がゼロになった」

など、被害報告は続々上がってきます。

もちろん、もちろんこういう方は一握り。ですけれど、1発でもあたると寝込むくらいのダメージがありますって!

さすがに自分が悪いんじゃないかと考えるヒトリノ夜

婚活を始めて数か月。「さすがにもうだめかも」と、膝を抱えたヒトリノ夜。出会ったのはおいしいパスタ作ったお前どころか、「きもいポエムを作るあいつ」しかいない。

 

けれど、マッチングしてきた男性にはいい人もたくさんいたんです。そこから何か惹かれる人を選んで、デートしてきた。すなわち私の見る目が悪いんです。最初は認めたくありませんでした。だって私、恋愛コラムニストですし。恋愛コラム書く人間の見る目が歪んでるって、そりゃあ信用問題よ?

 

けれど、認めざるを得なかった。冷静に選ぶ相手はまっとうな男性が多い。けれどトキメキを覚える相手は危ない人が多い。トキメキには思慮も熟考もありません。どんなに条件で足切りしたところで、最後は本能のまま、もっと言えば性欲のまま選んでおります。つまり私は男を選ぶ性癖が歪んでいるのです。

 

ーーー試合終了ーーー

 

半年近く婚活して、わかったのは私が変態だというどうしようもない事実だけでした。変態、変態にはまともな結婚はできないね! だって変態だから!

男を見る目が歪んだ女が、それでも婚活で選ぶ道

私の結婚相手を選ぶ目は歪んでいる。

それでも、結婚したい。

 

そう願うなら、女に……いいえ主語が小さすぎましたね。人類に選ぶ道は2つしかありません。

「自分の性癖をあきらめて、ピクリともときめかないがまっとうな相手を選ぶ」か

「性癖はそのままに、歪んだ中でも一番いいやつを選ぶ」かです。

 

前者の「自分の性癖をあきらめる」コースなら、とにかく心を無にして周囲が「いい人じゃない」とほめそやす人を選ぶべきです。収入、肩書き、性格のおだやかさ。30代の女友達ともなれば、(自分が付き合う相手以外の)男を見る目は磨かれております。友達がとにかくダメ出ししない男を選ぶ。それが肝要です。ただ人生の幸福度が上がる保証はできません。

 

なお親に伴侶を選ばせると「もっといい人がいるんじゃないか病」へ当の本人よりも感染しやすいのでご注意ください。親ほど自分の娘に最適な相手を選びきれないものなのです。特に母娘べったりだったご家庭では、親のチョイスはあまり信用しない方がよろしいかと思われます。

 

逆に「性癖はそのままに、マシなやつを探す」のは、大変ですが納得感はあります。自分がトキメク危ないやつらの中でも、とりあえずまともな方を選ぶのです。ただしその場合は世間から見た条件が「前科は1犯まで・借金は返済計画が立っていれば1,000万円まで可・DVは私を傷つけなければOK」などガバガバになります。友達もいい感じのリアクションはしてくれないでしょう。しかし仕方がありません。クズを好きなのは自分なのですから。あなたは蓼を食う虫です。好きで食ってんだから、文句言えません。

私は虫。蓼を食おうじゃないですか

そこで私が選んだのは、後半の「性癖はそのままに、見る目が歪んだ中でも一番いいやつを選ぶ」コースでした。いやあ……もう変な男にときめくのはやめられないね!

 

ただし、自分の中で「こういう男とは付き合わない」と線引きをしました。

・ 私の仕事へ文句をつけた男性とはたとえ婚約中でも関係解消する。私のキャリアは私が決める。ただし彼のキャリアも彼が勝手に決めていい。お互いに自由を認める関係が維持できる相手と付き合う。

・ 私のお金を使いこむ男は一瞬で別れる。私のクレジットカードを使いこまれたり、私物を売ることがあれば絶対に許さない。

・ 私は家事があまり好きではないので、女なら家事をやれよ、という男性は無理。むしろ家事を主に担ってほしい。そのためなら私はいくらでも仕事を頑張る。

・ 女ならこうすべき、妻なら、母なら……なのにお前はあれもしてくれない、これもしてくれない……という不満を溜める男性とは付き合いたくない。ぱっと見てリベラルでも、家庭環境が保守的だったら警戒するべし。

 

と、ここまではっきり文章にしたとき、スッキリしました。

「ああ、好きな人を選んでもいいんだ。ただ、その中でまっとうな相手にすればいいんだ」と。

そうやって婚活を再開したとき、転機は訪れたのです。

 

次回へ、続く。