当方、社会人になって7年目になりました。

手料理を見た彼氏に「またアボカド? 実は俺アボカド嫌いやねんなあ……」とウンザリされた大学時代とは違って、アボカドじゃなくてもそれなりに美味しい料理が作れるように成長しました。

一昔前は得意料理を「肉じゃが」と答えるのがメジャーでしたが、今では「ん〜冷蔵庫にあるものでサッと作ってるよ♪」と答えるのがモテるらしいです!  いつも自炊してる感がありますからね。わたしだって冷蔵庫にあるものでサッと作れるし、それを男子に見せつけたいわけですよ。

そしたら、実際あるというじゃないですか! 料理スキルを見せつけられる婚活パーティー「料理コン」というものが。
気になって「料理コン」を検索してみると、出るわ出るわ。たこ焼きパーティーやら、お好み焼きパーティーやら、たい焼きパーティーやら……えっ粉モノ多くない?

そんな中でわたしが選んだのは『ドレッシングから作る「恋活世代のお料理コン」』。なんか本格的な気がしますよね。わたしの料理スキル、魅せてやりますよ……。

会場は新宿にあるダイニングバーをまるっと貸し切りに

場所は新宿にあるダイニングバー。料理教室みたいなとこでやるのかな? と思っていたのですが、お店をまるごと貸し切ったパーティーでした。

時間は土曜の午前11時から午後13時ごろまでということで、料理コンでお昼を済ませられる時間設定ですね。しかもパーティーで意気投合すればそのままデートにしけこめるわけです。思慮が深すぎる。

しかし、わたしはこの時点で大きな失敗をおかしていました。花金に深酒をしすぎて、きつい二日酔いだったのです。二日酔いで午前11時、間に合うと思いますか? 結果、ぎりぎり間に合ったのですが、アイメイクを途中で諦めました。

さらに、その日の夜は女友だちと飲む約束をしていました。そのせいか、手に取ったのは男ウケの悪そうなワンピース。色味がパキッとしていてクセのある服は、女ウケが良いけど男ウケは悪い。社会人7年目だから分かるんです。

もう今日は負け戦やで……と落胆して入店したわたし。ダイニングバーにはすでに20人ぐらいの男女が並んでいて、まわりの人と歓談しているようでした。

あれ? 意外と客層がいい! 見た感じ、男性は20代半ばから30代半ばぐらい。いままで40代ばかりの婚活パーティーに参加しているわたしとしては正直「イケるやん!」と思いました。ちゃんとマスカラしておけばよかった!

グループ分けからの自己紹介タイム

パーティーが始まると、司会の男性のにこやかな挨拶もそこそこに、各テーブルにグループ分けがされました。

わたしのグループは女性3人、男性3人で全員がひとり参加。自己紹介タイムで「名前」「仕事」「趣味」あたりをサクッと言い合いました。正直、ここで聞いたことってほぼ記憶に残らないので、内容よりも笑顔であることが大事ですよね。

うちのグループの女性はショートカットですっぴんの腐女子と、男ウケしそうなピンクのニットを着た事務職女子でした。男性は全員30代の会社員だったと思います。あまり記憶に残っていないので、きっと強烈にヤバイ人とかはいなかったはず。

腐女子は5分ぐらい遅れてきた上すっぴんだったので、やる気ないのでは? と不安になったのですが、「皆さん、普段料理とかするんですか?」と意外に話題を振ってくれました。

これは……料理ができるアピールチャンス!

「私はあんまりしないです~」と事務職女子が正直な回答をするなか、ここぞとばかりに「休みの日にはします!」とこれまた正直で印象に残らないアピールをするわたし。「毎日作ってます^^」とウソをつく度胸はありませんでした。

いやしかし、これはこれで仕事も料理もできる感が出るのでは?と思った矢先、「毎日、お弁当をつくってます」と告白する男性が。ガチ勢やん。

ちなみにその彼以外は「たまに料理する」「全然しない」って言う男性ばかりでした。

ちょ、○○? みんなでつくる料理はなんとアレ

そしていよいよお待ちかねの料理タイム! 自家製ドレッシングを使って、一体どんなサラダやサンドイッチを作るのでしょうか。

司会「みなさんには、ここにある調味料を使ってドレッシングを作ってもらいます! それをサラダやお肉にかけてお召し上がりください♪」

え!!! ドレッシングだけ!!!

料理コンで作るの!!! ドレッシングだけ!!!

当然、ざわつきました。「あっドレッシングだけなんですね~」と事務職女子も驚いている模様。たしかに食材を洗ったり切ったりするのはダルいけど、まさか調味料オンリーとは。しかしこの人数で作るドレッシングなら、さぞかし凝ったものなのでしょう……。玉ねぎ刻んだり、大根をおろしたりするんじゃないの?

司会「材料はこの醤油、お酢、ごま油を使ってください」

シンプル!!! ただの調合!!!

こんなにシンプルな料理を6人で作るなんて逆にむずかしいよ……やることなくない? と思っていたら、醤油は3人で一杯ずつ入れて計大さじ3杯、ごま油は1人で一杯など、タスクを細分化してそれぞれに与えられました。

司会「最後にお好みでゴマと鰹節を足してもいいですよ♪」

そういう問題ではない。ゴマとか鰹節の問題ではない。

男性「じゃ、じゃあ、役割分担のジャンケンしますか……」

みんな戸惑いながら醤油、お酢、ごま油をめぐるジャンケンをし、各自がスプーンに調味料を取ってきてテーブルに戻ってくるという謎のバケツリレーをしました。シュールな光景に、なんだかみんなニヤニヤしてきました。会話はそこまで盛り上がらずとも「変なことをやらされてる我々」に妙な連帯感が生まれだしたのです。

料理はあっという間に終わり乾杯へ

当然すぐに調理が終わって、「あっわたし、野菜とお肉持ってきますね!」と気を遣ってくれる事務職女子。そして料理が出揃った様子がこちらです。

いや、スプーン!!!
ピースで星を作る大学生みたいなノリなんなの!?

男性「まあ、乾杯しますか!」
みんな「かんぱ~い!」

今回の料理コンの最大のメリット、それはお酒もソフトドリンクも飲み放題! ダイニングバーで開催されているだけあって、カクテルの種類が豊富でした。

しかしここでわたしの失敗が影響してくるわけです。二日酔い、夜にはまた飲み会と考えると、選ぶのはお茶! しかしお酒を飲まないと人と馴染めないコミュ障でもある! さらにアイメイクは中途半端! いつもよりモテてないのを感じながら、なんとか会話を盛り上げようと頑張りました。

わたし「普段こういうパーティーは来られるんですか?^^」
男性「個室のやつは行ったことあるけど、レストランは初めてですね」
男性「ぼくも初めてです。おもしろいですね!」
すっぴん腐女子「わたし、けっこう毎週行ってるかも~」

すっぴん腐女子の意外な告白! やる気あるんだ! よかった!
と思ったのも束の間……

すっぴん腐女子「なんかこういう婚活パーティーが月額で行き放題のプランがあって~安いのに料理系のパーティーだと食べ放題だから~タダ飯に来てる~笑」

そのときの空気よ……。みんな一瞬固まったのち「そ、そうなんですね~! それはお得ですね」「パーティー詳しそうで教えてほしいです」と和やかにフォローしていました。

そうして当たり障りのない話をしていると、席替えタイムに! しかし女子は固定で、男性だけ一組ずつズレる形の席替えでした。

LINE交換しよ!

やってきた男性は3人。わりと大人しめな2人と、ひとりは体格がよくて自信ありげな人でした。30代後半から40代ぐらい。

わたし「お休みの日は何されてるんですか?^^」
男性「ドライブとか映画とかですかね~」
事務職女子「わたし結構マンガとか読んでますー」
すっぴん腐女子「えっ何読むんですか?」

急に食いつくなよ腐女子。

事務職女子「今ハマってるのは……知らないかもしれないけど藤田和日郎の『からくりサーカス』……」
すっぴん腐女子「え!! 超好き! いいよね! 『うしおととら』もめっちゃ好き」
事務職女子「え~! 嬉しい~!」
(以下、マンガトーク)

すっぴん腐女子「趣味合うわ! LINE交換しよ!」
事務職女子「しましょ~!」

……お気づきでしょうか、2人以外が取り残されていること。婚活パーティーの目的とも言えるLINE交換が、女子だけの間で行われていること。そこにわたしも入れていないこと……。

まあ結局そのあと、わたしも体格の良い男性とだけLINEを交換したのですが、女子トークにまじれなかった時点で心が折れていました。最後に30分ぐらいフリートークで立ち飲み状態になったのですが、それには参加せず逃げるように帰ったのであります。

まとめ

料理コンでの反省、それは万全の態勢で挑めなかったこと。客層はわりと普通だったのに、自分の状態に自信がなくて積極的にアプローチできなかったのが敗因でした。せっかくの飲み放題なんだから楽しめばよかった!

あとはすっぴん腐女子のようにご飯目当てで来る人(おそらく主に女子)もいるので、彼らを蹴散らす気合いも必要ですね。

次は「冷蔵庫にあるものでサッと作ってるよ♪」って言うぞ!!